
冬に首・肩こりがつらくなる理由 ― 自律神経から考える、体のつながり ―
2025年12月23日 16:55
冬になると、
「首や肩がガチガチに固まる」
「マッサージをしてもすぐ戻る」
そんな声を多く耳にします。
首・肩こりは一年中ある症状ですが、
冬は特に、自律神経との関係が深くなる季節でもあります。
今回は、
なぜ冬に首・肩がこりやすいのか
なぜ首・肩のこりが、他の不調につながることがあるのか
を、整体の現場からの視点でお伝えします。
冬に首・肩が固まりやすい理由は「自律神経の切り替え」にあります
冬は体を守るために緊張が高まり、
首・肩に力が入りやすくなります。
寒くなると、体は自然と
熱を逃がさない
身を守る
体温を保つ
といった方向に働きます。
このとき活発になるのが、
交感神経(緊張・活動の神経)です。
首や肩まわりには、
血管
神経
呼吸に関わる筋肉
が集中しています。
寒さやストレスが続くと、
この首〜肩まわりが 無意識に力の入りやすい状態になり、
結果として、こりや重だるさを感じやすくなります。
首・肩のこりは「その場所だけ」で終わらないことがあります
首や肩のこりは、
「首が悪い」「肩が固い」
と、その場所だけの問題として捉えられがちです。
ですが、首は体の中で
首は、体の中で上下をつなぐ“通過点”のような場所です。
上半身と下半身の緊張や負担が集まりやすい場所でもあります。
そのため、首・肩の緊張が続くと、
下のほうでは
背中や腰に力が入りやすくなり、
→ 腰痛として現れる上のほうでは
後頭部まわりの緊張が抜けにくくなり、
→ 頭痛(特に後頭部痛)として出る
といった形で、
別の症状として感じられることも少なくありません。
これは「放置すると必ずそうなる」という話ではありません。
体は一部分だけで動いているわけではなく、
つながりの中でバランスを取ろうとするということです。
首・肩こりがある人ほど、呼吸が浅くなりやすい
首や肩が緊張した状態が続くと、
体は無意識に「守る姿勢」を取ります。
すると、
胸が広がりにくい
息を深く吐ききれない
といった状態になりやすく、
呼吸が浅くなります。
呼吸が浅くなると、
副交感神経(休む・回復する神経)が働きにくくなり、
夜になっても体が緩みにくい状態が続きます。
「首・肩がこる」
「なんとなく疲れが抜けない」
「眠りが浅い」
こうした感覚が同時に起きている場合、
自律神経の切り替えがうまくいっていないサインかもしれません。
冬の首・肩こりは「ほぐす」よりも「緩める」が大切です
冬の首・肩こりに対して、
強く揉んだり、無理に動かしたりすると、
かえって体が緊張してしまうこともあります。
この時期に大切なのは、
温める
呼吸を深くする
力が抜ける感覚を思い出す
といった、
体が安心できる刺激です。
首や肩が緩むと、
結果として、
腰の力が抜ける
頭の重さが軽くなる
呼吸が深くなる
といった変化を感じる方も多くいらっしゃいます。
首・肩こりが気になる冬こそ、体全体を見直すタイミングです
首・肩こりは、
体からの「今、少し無理していますよ」というサインでもあります。
痛みやこりだけを見るのではなく、
冷え
呼吸
緊張のクセ
といった部分も含めて体を見ていくことで、
無理なく整えていくことができます。
「いつもの首こりだから」と流してしまう前に、
一度、体全体のバランスに目を向けてみてください。
よくあるご質問(首・肩こりと自律神経について)
Q1.首・肩こりと頭痛は関係がありますか?
A.関係している場合があります。
首や肩の緊張が続くと、
後頭部まわりの筋肉や神経にも影響が出やすくなります。
特に、
首の付け根が重だるい
後頭部が締めつけられるように痛む
夕方以降に頭が重くなる
といった症状は、
首・肩の緊張が抜けにくくなっているサインであることも少なくありません。
すべての頭痛が首こり由来というわけではありませんが、
「首や肩がつらい時期に、頭痛も出やすい」
という方は、一度体のつながりとして見直してみる価値があります。
Q2.首・肩こりがあると、腰にも影響しますか?
A.はい、影響することがあります。
首は、体の上と下をつなぐ場所です。
首や肩に力が入り続けると、
体全体のバランスを取ろうとして、
背中や腰に力が入りやすくなる
反り腰や丸まり姿勢になりやすくなる
といった変化が起こることがあります。
その結果、
首・肩こりをきっかけに腰の重さや痛みを感じる
というケースも珍しくありません。
腰だけを見てもなかなか良くならない場合、
首・肩を含めた全体の緊張を見直すことで、
楽になる方もいらっしゃいます。
Q3.首・肩こりは、まず何から整えればいいですか?
A.「ほぐす」よりも、まずは体が安心できる状態を作ることです。
冬の首・肩こりは、
筋肉そのものよりも 自律神経の緊張 が関係していることが多いため、
首やお腹、足首を冷やさない
深く吐く呼吸を意識する
無理に動かそうとしない
といった、
体が「もう頑張らなくていい」と感じられることが大切です。
強く揉んだり、無理に伸ばしたりするよりも、
緩む感覚を少しずつ思い出していくことで、
首・肩の状態が変わっていくこともあります。
まとめ
冬になると首や肩がすぐ重くなる
肩こりと一緒に頭痛や腰の重さを感じる
最近、呼吸が浅い気がする
冬の首・肩こりは、筋肉だけの問題ではなく、自律神経の緊張や体全体のバランスが関係していることがあります。
寒さやストレスが重なるこの時期、首・肩のこりは、体からの「少し緩みたい」というサインかもしれません。
強く対処する前に、今の体の状態に目を向けてみてください。
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執筆:水野 浩史(そらまめ整体院 院長)
そらまめ整体院(宝塚・阪急山本駅 徒歩8分|完全予約制・和室のプライベート整体)
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